Japan Brand Forum in HIROSHIMA

Japan Brand Forum in HIROSHIMA to be Held on 7 Nov. 2008:日本商工会議所全国商工会連合会が「Japanブランドフォーラム in 広島」の参加者募集開始(7 Oct. 2008 発表)
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 中小企業と地域の振興をブランド戦略によって推進することは、国内産業の育成と国産商品の全世界普及のため必要である。既にそのため色々な企画が実施されているが、海外志向の手前で、国民全体には知られていない地域文化が、ブランド振興事業によって始めて知られるという、国内的意義も多い。

 例えば、栃木県足利商工会議所が推進している「足利幕府プロジェクト」は、足利におけるブランドを「足利幕府」というキーワードに集約し、古くから足利の繊維産業で培われてきたデザインとモノづくり技術を融合した、新たな日本のブランドを確立する取組である。
 足利市としては、足利尊氏は、市を代表する英雄であり、京都で幕府を開き、茶道、華道、能など日本文化の象徴ともいうべき芸術を育んだ事跡を敬愛されているが、忠臣・楠 正成の敵役として国民全体には親しまれなかった。従って、足利商工会議所の活動は先ず国民全体に「足利幕府」のブランドを周知させることとなる。

 一方、大阪府堺商工会議所の「堺の伝統産業の世界ブランド化プロジェクト」は、「堺打ち刃物」をニューヨークやモスクワなどの富裕層向けに開発しているが、当初、16世紀にポルトガルから伝来したタバコを刻むために製造され、現在はその切れ味の良さで、伝統的日本料理には不可欠というから、内閣知財戦略本部の日本料理コンテンツの海外発信戦略とも相まって、地域ブランドグローバル化素地を備えていると、SANARI PATENTは考える。

 こららの中小企業ブランド、地域ブランドを展示し、全国に続出させることを標記のフォーラムは意図しているが、地元の広島も、原爆ドームより明朗なブランドをも世界に発信してもらいたい。
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Japan Brand、堺、足利、地域ブランド