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「ICTによる成長力強化」総務省2009年度予算の著増事項
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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 年賀はがきよりもケータイ年賀が多数のようだが、「パソコンの温もりに、君の温もりを感じて」と、少年アイドル歌手がヒットしていたのも数年前、情報通信技術(ICT)進展のイノベーション効果は、現に発現しつつある。年初、米国新大統領の誕生も拡大ネット層の先端メディア浸透にによるところ絶大と見られるが、わが国においては、総務省が2009年度予算に「ICTによる成長力強化」を掲げて、「誰もがICTを利用できるための基盤整備」(370億9千万円:対2008年度53.5%増)、「ICT産業の国際競争力強化」(327億7千万円:対2008年度11.3%増)、「ICTのつながり力による産業・社会の変革」(132億4千万円:対2008年度24.3%増)、「地域におけるICTの徹底活用」(150億9千万円:対2008年度13.0%増)、「ICT安心・安全対策の推進」(60億1千万円:対2008年度15.6%増)と、各項目とも著増している。

 「地上デジタル放送に2011年に完全移行」、「デジタルデバイド解消」、「ICT先進事業国際プロジェクト」、「三次元映像など重点研究開発」、「ICTパテントマップの整備など国際標準化活動の抜本的強化」、「最先端の遠隔教育システムを用いる高度ICT人材の育成」、「コンテンツの国際流通によるわが国ソフトパワーの強化」、「ICTによる低炭素社会の実現」、「知的資産をデジタル化しネット上で共有するなどによるクリエイティブ産業の強化」、「日本が強みを有する技術分野とICTとの融合市場の創出」、「仮想移動体通信事業者の創出など新サービス創出のための環境整備」、「モバイル市場やブロードバンド市場における公正競争の促進」、「ICTによる定住自立圏構想の推進」、「地域におけるICTモデルの構築」、「ICTによる地域産業の変革・住民サービスの向上」、「電子政府の強化」、「ワンストップサービスなど電子自治体の強化」、「高齢者や身障者が利用し易いICT環境の整備」、「違法・有害情報対策に資する検出技術開発など安心ネットづくりの促進」、「Terahertz System(テラヘルツシステム)
ど危険物探知の研究開発」、「サイバー攻撃プログラムの感染防止など情報セキュリティの向上」等々、課題が広汎・多角的・多分野総合的に豊富になっていることは、ICTの次世代にわたる国内およびグローバルな展開に即応する必然的現象である。
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Terahertz System、 情報通信技術、ICT、総務省、電子自治