For Five Billion Population Rich Market, NINTENDO Is Marching

For Five Billion Population Rich Market, NINTENDO Is Marching:任天堂の海外売上高・年間1兆3479億円、海外売上高比率80.6%の増勢
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
別サイト http://sanaripatent.blogspot.com/  グーグルがロシアのBEGUNを得たことの相乗効果(20080720記事)

 任天堂は本年度第一四半期の業績を来る8月1日に発表するが、本年3月期事業報告で示した海外事業の伸長は、増勢を続けるものと予想される。
 わが国の通商白書2008版(2008-7-15発表)は、先進国・新興国を含む50億人口の世界市場発展に重点指向しているので、任天堂の事業についても、この視点から考察する。

1. 任天堂の今次年次報告(SANARI PATENT要約)
1-1 現在、任天堂製品の欧米市場は、日本のDSが最も勢い良く売れていた時を超える販売ベースになっている。その要因の一つは「nintendogs」で、日本ではあまり大きな伸びを見せていないが、欧米では長期間にわたり安定して売れ続けるソフトとなった。すなわち、欧米で発売後、2年半以上経過したが、今もハードを牽引するソフトとして、世界累計販売数が1867万本を超えた。
1-2 もう一つの要因は、欧米で2006年から展開された「脳を鍛えるソフト」である。米国市場で「Brain Age」200万本という結果(SANARI PATENT注:日本では380万本で横ばい傾向)も、事前に米国ゲーム業界の誰も予想できなかった大ヒットと言えるが、欧州におけるこのソフトの伸びは、脳トレ発祥の地である日本の実績を遥かに超えて580万本に達し、これからもまだまだ伸びる勢いがある。
1-3 Wiiも、米国で史上最速ベースで普及し、一時よりも品薄が緩和されたものの、店に陳列された本体のほとんどは直ぐに売り切れる状態が続いている。すなわち、普及ベースが供給の上限で抑えられている。
1-4 「マリオカート」は、欧州では日本以上の出足で、発売2週間で100万本を超える販売となった。

2. SANARI PATENT所見
  ゲーム始め、わが国コンテンツの海外展開市場として、今次通商白書が強調する「50億人市場」の内訳は次のように構成されており、今後その相対的比重関係は変動に富むから、推移の把握が必要である。以下単位百万人。資料はIMFのWorld Economic Outlook Database Apr.2008。
 日本127.7、韓国48.3、中国1314.5、インド1108.0、オーストラリア・ニュージーランド24.9、ASEAN566.6、米国299.1、カナダ32.6、EU27491.6、フラジル186.8、GCC(バーレーンクウェートオマーンカタールサウジアラビアアラブ首長国連邦)
597.2、一人当たりGDP5000ドル以上の国域(メキシコ、イラン、トルコ、南アフリカ、アルゼンチンなど)35.2、合計4952.2.
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