Yokogawa Concludes Strategic Partnership Agreement With Russia’

Yokogawa Concludes Strategic Partnership Agreement With Russia’s Gazprom Neft: 横河電機がロシアの石油精製ガスプロムネフチと戦略提携発表
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
別サイト http://sanaripatent.blogspot.com/  経済産業省結婚相手紹介サービス業認証制度発表(20080713記事)
このサイト http://d.hatena.ne.jp/SANARI/  ヤフー法務本部・別所本部長のデジタルコンテンツ利用Fair Use論(20080712記事)

 横河電機株式会社の今次事業報告には、「横河電機が単なる制御機器メーカーとしてではなく、制御に関する総合的なソリューションベンダとして高い能力があると認められている」と述べられているが(海堀周造社長)、SANARI PATENTは、横河電機事業の海外比率が56%に達していることと合わせ考えて、横河電機が単に機器輸出のみならず、機器に融合した知財の輸出によって真に国際競争力に富む海外発展を遂げ得るものと確信し、感動した。

 丁度、横河電機は「ロシアのガスプロム ネフチと戦略的パートナーシップ協定締結」と題して、「横河電機の統合生産制御システムや、運転効率向上支援パッケージ・解析パッケージなどの操業支援ソフトウェアパッケージが優先的に採用されることになる」と発表(2008-7-9)したところである。

 わが国のハード国際競争力がソフト国際競争力と融合発揮されて、海外市場における拡販が世界産業の革新と日本国内市場の飽和傾向対策に寄与することを願いつつ、横河電機の今次事業報告を再読する(SANARI PATENT要約)。

1. 横河電機の制御事業
1-1 主要事業である制御事業は、海外市場における石油・石油化学分野を中心とした活発な投資を背景として、増収・増益となった。国内市場については、緩やかな成長を予測している。
1-2 横河電機の制御事業は、システムの信頼性、エンジニアリング遂行能力の両面から高評価を得て、特にここ数年、海外市場でシェアを伸ばし続けているが、この制御事業にも変曲点といえる現象が二つ発生している。
1-3 一つは、ビジネスモデルの変化である。最近では、横河電機が制御システムを提供するだけでなく、制御に関する技術やプロジェクトの遂行を含めて、総合的なパートナーとなるMain Automation Contractor(MAC)としての受注が増えている。この背景には、制御システムとそれによるソリューションがプラントの運転効率大きく左右する要素であるということへの認識の深化がある。
1-4 もう一つの変曲点は為替の影響であって、横河電機は為替リスクが少ない体制を、海外生産による対応によって構築している。

2. SANARI PATENT所見
  横河電機の2007年度売上高4374億円の73.7%を制御事業が占めているが、横河電機全体の同年度売上高のうち海外売上高は2473億円で55.6%に達している。PATENTのライセンス収入のみならず、機器併合知財の輸出収入に、より多く注目すべきである。
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Gozprom Neft、MAC、ロシヤ、横河電機、制御機器、ガスプロム