SANARI PATENT シャンプ−ブランド

SHISEIDO, KAO, P&G, UNILIVER, Big Four of Shampoo, Develop Hair Care IP:花王、ユニリ−バ・ジャパン、資生堂P&Gのシャンプ−・ブランドと特許開発
弁理士 佐成 重範 sanaripat@nifty.com Web検索SANARI PATENT
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 「選択と集中」が消費者にも顕著となって、シャンプ−の売行では、高級品・高価品の伸びが目立つと、asahi.com 2007-11-4がレポ−トした。従来ブランドに新コンセプト・新素材・新意匠を導入して、同一名の新ブランドとする場合も多い。P&Gは、これをVersion Upと名付けている。

 花王は、高価格帯ブランド製品を全面改良して、髪の保護膜を補い滑らかな「指通り」にした。(SANARI PATENT 注:「東洋美容エッセンス」配合など)
 ユニリ−バは、ブランド製品に、髪に潤いを与える成分を加えた新ブランド製品を発売した(SANARI PATENT 注:「ユニリバ−」は食品会社で、これも著名なブランドだが、混同しないように)。
 資生堂は、「白ツバキ」ブランドで、傷んだ髪の補修成分を含んだ新製品を発売した。

P&Gも、地肌を整える成分を加えた新製品を発売した。
かくして、2006度のシャンプ−・コンディショナ−市場は、価格低下競争から脱却して、1900億円の市場規模に達したという。
ここでは、その特許公開の近況(事例)を見る。

1. 花王(SANARI PATENT要約)
1-1 毛髪洗浄剤組成物(特許公開日2007-10-4)
地肌ケア効果の優れた毛髪洗浄剤組成物の提供を課題とし、ヒドロキシ基を有してもよい有機カルボン酸もしくはヒドロキシカルボン酸またはその塩、消炎剤、界面活性剤の各所定量を含有し、水で所定条件において希釈したときのPHが所定値である毛髪洗浄剤組成物を解決手段とする。
1-2 毛髪化粧料(特許公開日2007-10-4)
毛髪の光学的特性またはまとまり性を改善する効果に優れ、経時による外観・匂いの劣化が少ない毛髪化粧料を提供する。
1-3 界面活性剤組成物(特許公開日2007-3-8)
ポリオキシエチレナルキルエ−テル硫酸塩またはアルキル硫酸塩を高濃度に含有していても、幅広い温度で良好な流動性を有し、希釈時に粘度上昇やゲル化を生ぜず、界面活性剤本来の性能を低下させないシャンプ−等の皮膚・毛髪洗浄剤を製造するため有用な界面活性剤組成物を提供する。

2. ユニリ−バ(SANARI PATENT要約)
2-1 頭髪および/または頭皮のトリ−トメント組成物(特許公開日2007-6-14)
フケの症状を治療・予防し、頭皮の痒みを抑えるための頭髪および/または頭皮のトリ−トメント組成物を提供する。
2-2 毛髪処理用組成物(特許公開日2003-8-12)
先行技術の組成物を超えるヘアコンディショニング効果を付与する組成物を提供する。
2-3 ヘアトリ−トメント組成物(特許公開日2003-7-30)
毛髪組成物中に、加熱により活性化された利点を有するヘアトリ−トメント組成物を提供する。

3. 資生堂(SANARI PATENT要約)
3-1 洗浄剤組成物(特許公開日2003-6-3)
美白剤の経皮吸収効果に優れた洗浄剤組成物を提供する。
3-2 経皮吸収定量法(特許公開日2002-3-12)
経皮吸収性を簡便・的確に定量できる手段を見出し、これにより、経皮吸収を促進させる手段を提供する。

4. P&Gの新ブランド(SANARI PATENT要約)
「ハ−バルエッセンス」のリニュ−アル製品「新ハ−バルエッセンス」は、P&Gのホ―ムペ−ジによれば、処方のバ−ジョンアップで仕上がり感がアップし、デザイン性の高いボトル、パヒュ−マ−が創出した芳香などによって、「瞬時に、違う世界、「楽園」にトリップさせる」シャンプ−タイムを提供する。楽園が3つあって、ブランドによって到着楽園を選択できる。

5. SANARI PATENT所見
  美容品は、グロ−バルに性別なく流通し、中国で花椿の人気、国内でヤマダ電機と「日本米由来のシャンプ−」の提携など、多様な現象が見られるが、多種知的財産の総合製品でもあり、また、センスの高度化を示す「コンテンツ」の結晶として、平成20年度内閣知財計画にも登場すべきであろう。
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