Vitalizing New Auto Sales Industry

Vitalizing New Auto Sales Industry:経済産業省が「新車販売業の活力再生基本指針案」を発表し(20080704)、意見公募(期限2008-08-3)
弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
別サイト http://sanaripatent.blogspot.com/  エレクトロニクス産業の国際競争力(20080705記事)
別サイト http://sanaripatent.blogspot.com/ ITサービス産業におけるリスク評価(20080704記事)

経済産業省(担当:製造産業局自動車課)が「自動車(新車)販売業の活力の再生に向けた基本方針案」を発表したので、内容(SANARI PATENT要約)を考察する。

1. 新車販売業の現状
1-1 新車販売業の国内市場規模は11兆円で、小売業全体の国内販売額の8.3%を占め、雇用者数は30万人を超えている。
1-2 経済成長の鈍化、自動車普及の進展などによって国内市場が成熟化し、自動車の平均使用年数の長期化と相まって、国内販売台数が停滞し、特に軽乗用車以外の乗用車の販売台数が大きく低落している。
1-3 軽乗用車の販売台数も、2007年には減少に転じ、商用車についても、排ガス規制強化による一時的代替需要が発生したものの、運送業者の経営環境悪化により販売が減少傾向にある。
1-4 自動車メーカーの系列販売という商慣行のもとで、メーカー主導のチャンネル統合が進展しているが、総体として自動車販売業者の収益状況は悪化している。
1-5 現時点においては、他の流通業態で見られるような新興国からの輸入拡大による価格破壊は生じていないが、自動車に関する消費支出は減少しており、ケータイやインターネットなど他の商品・サービスとの競合が発生している可能性がある。また、整備等の関連サービス分野においても、大型自動車用品フランチャイズ店との競合が激化する。

2. 課題
2-1 販売台数の平準化
2-2 バリューチェインの構築
2-3 付加価値の向上
2-4 経営の合理化・効率化
2-5 業務プロセスの改善

3.SANARI PATENT所見
  産業活力再生特別措置法に基づく指針であるが、同法の制定は9年前であるから、もっと早く先見的に示されれば良かったのではないか。
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New Car、自動車販売業、新興国運送業者、軽自動車