Air Clean Business by AIRTECH

Air Clean Business by AIRTECH:クリ−ンエアシステム専業エアテックの安定成長
弁理士 佐成 重範 sanaripat@nifty.com  Google検索SANARI PATENT
別サイト http://sanaripatent.blogspot.com/  エスエス製薬の「選択と集中」(2008-3-14)
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog/ コクヨのクリエイティブオフィス(2008-3-14)

1. 環境分野の専門分野
1-1 近く閣議決定されるべき平成20年度内閣知財計画の重点4分野の一つが「環境分野」であることは既に決定済みで、この分野における各専門分野の企業の経営戦略・知財戦略の在り方が課題である。
1-2 この意味で、日本エアテック(東証1部)の今次事業報告(12月期)が注目される。なおエアテックは、クリ−ンエアシステム専業メ―カとして1973年に設立され、クリ−ンル−ムから無塵衣のクリ−ニングに至るまで幅広い品揃え・サ−ビスと、顧客要求による特殊仕様製品への対応を戦略として独自の地位を築いた。
1-3 クリ−ンエアシステムは、空気中の微細な塵埃(3/1000~1/10,000mm)を制御対象とする半導体・液晶・光学精密機械等の工業分野から、空気中、の微菌・ウィルスを制御対象とする医療・薬品・食品等のバイオ分野に、歩留まり向上や品質・安全性向上のため広く用いられている。
1-4 エアテック今次報告の内容(SANARI PATENT要約)
1-4-1 クリ−ンル−ムは、医療分野で感染症対策施設におけるBio Hazard設備投資が増加し、電子部品メ―カ、病院、化粧品メ―カ、製薬工業向けに中小規模のクリ−ンル−ムが幅広く需要され、売上高は前期比25.5%増加した。
1-4-2 クリ−ンル−ム機器は、Clean Auto Stocker(無塵自動保管庫)、および、大型Fun Filter Unitの売上高が増加し、売上高は前期比48.8%増加した。
1-4-3 クリ−ンブ−スについては、Thermal Clean Chamber(超高精度温湿度調整機能付クリ−ンブ−ス)、および、SS マック(多目的クリ−ンユニット)の売上高は減少した。
1-4-4 クリ−ンベンチ(作業台上の局部空間をクリ−ンにする)については、液晶パネルメ―カ向け等が増加し、売上高は前期比32.5%増加した。
1-4-5 バイオ関係機器については、有害物質操作から実験者および環境を保護するBio Hazard Cabinet、および、無菌操作を目的とするBio Clean Benchなどが幅広く販売された。
1-4-6 改正薬事法に基づくGMP対策施設関係の需要が増加した。(SANARI PATENT 注:GMPについては、
別サイト http://sanaripatent.blogspot.com/ エスエス製薬ご参照)。

2. SANARI PATENT所見
   昨年4月に、エアテックはインドのPyramid AIRTECH Pvt Ltd と技術提携の契約を締結するなど、対外協力活動の進展も望まれるが、韓国・台湾の液晶メ―カの動向など、影響を受ける国際的環境も、発展と投資抑制の双方が交錯すると予想される。
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AIRTECH、エアクリ−ンシステム、エアテック、GMP、インド