Sumitomo Trust Constructs Double Brands

Sumitomo Trust Constructs Double Brands, For Net and For
Real 住友信託は、ネット取引と従来取引とに2つのブランド
弁理士 佐成 重範 sanaripat@nifty.com Google検索SANARI PATENT
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog/ 2007-12-15 内閣知財戦略本部・分野別知財戦略を決定(2007-12-13)

住友信託の「2ブランド戦略」
1-1  本年度上半期の住友信託・事業報告を受信したが、付帯レポ−トに次のQ&Aがあった。(SANARI PATENT要約)
Q: 住友信託の顧客は50歳以上が約7割を占め、今後の成長のためには20~40代の顧客層の獲得が重要ですね。その具体策の一つが住信ネット銀行とのことですが、「早い・安い」を求めるインタ−ネット銀行の顧客層は、コンサルティングに強みを持つ住友信託の顧客となるでしょうか。
また、宣伝広告などで、若年層における住友信託の知名度を直接向上させる方法もあるのではないですか。
 A: 住友信託のサ−ビスは、例えば電話によるダイレクトバンキングサ−ビス一つをとっても、機械による自動応答ではなく、「人」が直接応対するなど、主要顧客層である50歳以上の方々のニ―ズに合わせることで多くの顧客にご満足いただいてうります。
 しかし一方、このような住友信託の特長は、20~40代の顧客層には訴求し難いのです。この点、SBIホ−ルディングスは、日本で一番口座数の多いネット証券・SBIイ−・トレ−ド証券を有しています。そこで、
 A-1 財産形成期の顧客には、住友信託とSBIホ−ルディングスとが合弁で設立した住信SBIネット銀行
 A-2 財産形成後の運用管理期の顧客には、住友信託
  を活用いただく「2つのブランド戦略」によって、顧客層を拡大したい。

2.「レアル店舗の強み」と「ネット銀行・eトレ−ド証券の強み」
  上記1は要するに、レアル店舗に依存する対面コンサルニ―ズ(資産運用、不動産売買、財産・事業承継)に「レアル店舗の強み」を発揮し、ネット・eトレ−ドに依存するオタクや勤務時間合間活用の若中年層には「ネット銀行・eトレ−ド証券の強み」を発揮しょうとするものであるから、両顧客層の好みに応ずる「2ブランド戦略」は、合理的かつ適切と考えられる。

1. SANARI PATENT所見
  製薬会社や百貨店の大型統合が続くが、「2つのブランド戦略」によって、統合前の各社のブランド価値を保存すると共に、統合のシナジ−効果をも発揮しよう、という戦略が共通的に見られる。 
(この記事の修正ご要求は、sanaripat@nifty.comに送信下さい)
Sumitomo Trust、ブランド、eトレ−ド、ネット銀行