SANARI PATENT Soft-Power Program by Ministry of Telecom

総務省のソフトパワ−強化プログラム
弁理士 佐成 重範 sanaripat@nifty.com Web検索SANARI PATENT

 ICT国際競争力戦略の柱として総務省が推進する「ソフトパワ−強化プログラムは、情報通信分野およびコンテンツ分野の知財戦略と一体をなすものと、SANARI PATENTは考えるので、以下に要約・考察する。なお、
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1.映像国際放送の充実
 (総務省
  日本という国の国際広報戦略やソフトパワ−の強化を図るため、新たな外国人向け映像国際放送を、平成20年度後半中に開始すると共に、インタ−ネット配信についても早期に実施する。政府としても一体となって積極的な支援策を講ずる。
 (考察)
  所要経費の政府予算計上を明示すべきである。

2.コンテンツ流通の促進
 (総務省
  コンテンツ競争力強化促進法」(仮称)を次期通常国会に向けて検討する。グロ−バル市場で競争力を持つ放送番組などのコンテンツ制作とそのマルチユ−スを促進し、透明でオ−プンなコンテンツ市場を形成すると共に、その成果をクリエ−タ−や利用者に適切に還元してゆく。
 (考察)
  議員立法の「コンテンツ促進法」(略称)の主たる諸官庁がどこか、国民には不明であるが、「コンテンツ競争力強化促進法」は所管を明確にして、「マルチユ−ス」に伴う著作権処理の簡明化など措置されたい。

3.海外へのコンテンツ流通ネットワ−ク開拓に向けた体制整備
 (総務省
  日本文化等に関する情報を発信し、海外からの理解を高めるためには、海外の視聴タ−ゲットとして最適で、いわば「ジャパンコンテンツの露出ウィンドウ」となり得るチャンネルの時間枠など、新たな流通ネットワ−クを開拓・確保し、ここに日本の放送コンテンツを継続して供給する仕組みが必要である。このため、海外メディアのスポンサ−となり得る企業や、放送事業者、番組制作者,関係府省等による、官民一体となった支援・協力体制を整備する。
(考察)
  SANARI PATENTがJTTEC(総務省経済産業省共管の電気通信放送分野の国際協力機構)に関与した経験からすれば、特に途上国における「おしん」等のNHK放送番組の供与が非常に好評で、再放映を繰り返していた。エジプトなど、対外国人反感があったときにも、日本人には「おしん」への共感で好感が持たれ、身辺の安全感があった。

4.デジタルコンテンツの流通に関する新たなル―ルの形成
 (総務省
   IPマルティキャスト放送の著作権法上の取扱いや、放送番組のマルチユ−スに向けた円滑な権利処理のル―ルを形成する。
 (考察)
   消費者の利便、権利者の保護、関係業界の役割分担のバランスの適切な構想と、それを実現する合理的な機構の法的・技術的仕組みが課題であるが、問題提起されてから久しい。

5.コンテンツの多メディア展開を促進するプラットフォ−ムの形成
 (総務省
   消費者の 視聴メディアの選択肢を拡大し、コンテンツ市場を更に発展させるため、端末、DRM(SANARI PATENT 注:デジタル著作権管理)等、メディアに応じた新たなプラットフォ−ムを開発・普及する。
 (考察)
   新たな視聴メディアの開発時点において、DRMの課題が解決されることが必要である。その成功例は、ケ―タイの着メロである。
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