SANARI PATENT Innovation of Solar Cell

太陽電池開発にグロ−バルな企業参入、コスト競争
シャ−プ、三菱電機の太陽電池開発
弁理士　佐成　重範 sanaripat@nifty.com Web検索SANARI PATENT

　エネルギ−資源の需給、環境の両面から、太陽電池開発への企業参入、コスト競争が高まっている。
　個別企業についても、例えば、シャ−プの太陽電池に関する特許公開件数は、本年初から本月20日までに限定しても、９８件に達する。

１． シャ−プの太陽電池・特許公開(2007.01.01〜2007.11.20)９８件の事例（SANARI PATENT要約）
1-1 発電装置（特許公開日2007-11-15）
太陽エネルギ−を効率よく利用する。
1-2 電力供給システム（特許公開日2007-11.8）
電力変換部の複雑な制御を必要としない電力供給システムを提供する。また直流電源の出力電力量をタイムシフトすることができる電力供給システムを提供する。更に、最大電力を制御できる電力供給システムを提供する。
1-3 太陽電池電極用導電性ペ−スト（特許公開日2007-11-8））
高いFFを安定して得られる太陽電池電極用導電性ペ−スト、特に結晶系シリコン太陽電池のN型半導体上の電極を形成するための導電性ペ−ストを提供する。
1-4 太陽電池電極用導電性ペ−スト（特許公開日2007-11-8）
高いFFを安定して得られる太陽電池電極用導電性ペ−スト、およびそれを用いた太陽電池の製造方法を提供

２． 三菱電機の太陽電池・特許公開事例
2-1 太陽電池の製造方法（特許公開日2007-10-11））
基板の厚さが薄くても、基板の反りの発生を抑えると共に、有効な厚さのBSF(Back Surface Field)層のできる太陽電池の製造方法を得る。
2-2 太陽電池およびその製造方法（特許公開日2007-9-13）
長期間モジュ−ル状態で使用されても、銀電極の表面色が変色現象を発現せず、モジュ−ル状態でマクロな色ムラや色模様が発生せず、外観の品質を高く保つことができる太陽電池およびその製造方法を得る。
2-3 熱処理炉および太陽電池セル（特許公開日2007-9-6）
消費エネルギ−が低く、被熱処理物の理想的な熱処理状態を得ることが容易で、更に炉の内部において搬送部上で被熱処理物の割れが生じた場合に、容易に搬送部上から破片を除去できる熱処理炉を提供する。
2-4 太陽電池セルの製造方法および製造装置
Si基板自体の厚みバラツキを製造工程で増加させず、均一なエッツング量を制御することによって、安定した生産量が実現できる太陽電池セル製造方法を得る。

３． SANARI PATENT所見
　　現在、太陽電池の基板として一般的なシリコン基板は、その純度が太陽電池の耐用年数に影響する。シリコン精製がそもそも電力消費型産業であるが、純度を高めると電力原単位は急増する。
　　シリコンの国際需給の逼迫化にもかんがみ、代替基板材料の開発が必要であり、また、各国企業の太陽電池製造コスト競争が高まるので、この両面に着眼する知財開発が緊要である。
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Solar Cell、太陽電池、シリコン、シャ−プ、三菱電機
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