Attractive Power of Japanese Contents

Attractive Power of Japanese Contents:著増する中国・米国等の訪日観光客新階層を誘引する日本コンテンツ
弁理士 佐成重範 Google検索SANARI PATENT
別サイト http://d.hatena.ne.jp/SANARI/ 日本総研・法務部長のデジタル・ネット社会論(2008-5-9記事)
別サイト http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog 内閣知財戦略本部本部員・中山信弘弁護士の著作権論(2008-5-10記事)

 来日中の中国・胡錦涛国家主席の訪問先には、リサイクル工場や奈良の仏閣が予定されたが、著増を続ける中国訪日観光客は、日本でのブランド品やデジタル製品・キャラクター玩具などのショッピングに魅力を感じているようである。
 TV東京のWBS(2008-5-8)で念入りに解説したが、中国だけでなく、台湾、韓国、さらには米国からの観光客も、「日本ではブランド品が格安に買える」、「日本でのみ買えるようなブランド品がある」、「デジタルゲーム機器は日本で買って帰国後、高価に売れる」、「キャラクター製品の魅力的な品揃えが嬉しい」、「中国や米国にないメードレストランや美しい女性舞台がある」など、電化品に限らず、主としてデジタル買い物の魅力が極めて高いようである。
 宿泊は、ビジネスホテルを改造した二段ベッドの安価・簡便が喜ばれ、節約できた旅費は買い物に回すが、米国からの観光客のうちには、日本で購入したブランド品やデジタル品を帰国後、高価に販売(テレビショッピング)して生業としている人物も画面に登場した。
 2007年の訪日外国人観光客は834万人に達したが、この著増要因を、内閣知財戦略本部も国土交通省も、的確に分析して、的外れでない観光立国政策を樹立すべきである。
 さて冒頭の中国・胡錦涛国家主席は、わが国の劇画「おしん」に感銘したと語った。却ってわが国の成人前後の年代層は、「おしん」を見ていないのではないか。SANARI PATENTがJTEC(電気通信放送の国際協力機構)の専務理事を務めた1990年代は、「おしん」番組をアジアやアフリカに無償援助し、地位向上機会の平等性、勤勉成果の確実性が各外地で大好評であった。エジプトで対欧米人テロが頻発したころも、「おしん」が毎日放映されて、「日本人は安心ですよ」と現地で言われたものである。その後、中国などで、日本のCDの「海賊版」と称するものが大量粉砕されている映像を見ると、無償提供の文化協力当時を回顧して、「もったいない」「悲しい」気持ちになったものである。
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